ご飯がごちそう -- きこり屋コラム --
かまどで炊いた熱々をおひつに移していただけば、白いご飯はそれだけで御馳走です。でもジャーの普及とともに、おひつは古いものとして次第に姿を消し、ついには、ほとんど登場しなくなった時期もありました。 最近、そのおひつが流行の先端をいくものとして再度、脚光を浴びる存在となっています。若い人たちの間では漆器やおひつといった木製品が新しいものとして受け入れられ、カフェバーで懐石盆に盛られたオードブルに出会って面くらったりします。
おひつに移しておいたご飯を食べてみると、少々冷めても、ご飯のつぶがしっかりしていて、やわらかさや甘さも消えておらず、おいしさが持続しています。木がご飯の余分な水分を吸収して、べたつかず、しっとりとしたごはんを作ってくれるのです。夏でもごはんの水分は上手に吸収されるため、朝炊いたごはんが、夜まで同じようなおいしさでいただけます。
かまどで炊いたご飯をおひつに移す…、昔の家庭では毎日同じ事をくりかえしていたため、おひつも2つあって交代で片方を休ませていました。それほど、おひつは大切な備品でした。やっぱり日本人にはおいしいご飯が一番。おひつを使ってみましょう。 |